人間の髪の色というのは人種によってかなり違いがあり、黒髪や茶髪だけではなく、金髪や銀髪、赤毛や栗毛色などいろんな色があります。髪の毛の色は、メラニン色素の量や種類によって決まります。メラニン色素には2つの色素の種類があり、フェオメラニンとユーメラニンによって構成されています。フェオメラニンの割合が多いと髪の色は黄色や赤に近いような色合いになりますし、ユーメラニンの割合が多いと黒や茶色に近い色になります。
例えば、日本人の髪の毛にはユーメラニンの色素が多く含まれているので、ほとんどの人が黒髪です。逆に、一番分かりやすいアメリカ人やイギリス人など欧米人の髪の毛というのは、フェオメラニンがほとんどの割合を占めているので、金髪の人が多いんです。フェオメラニンもユーメラニンも、メラノサイトという色素細胞によって生成されています。
メラノサイトによって作り出されたメラニン色素が、髪へと送られることによって髪の毛に色が付くのです。しかし、加齢や栄養不足などによって、メラノサイトの働きが低下してメラニン色素が作られなくなれば、当然色素がなくなるので髪に色がつくことはありません。これがいわゆる白髪の状態ですが、つまり、金髪でもメラニン色素によって色がつけられているので、やはり白髪になるのです。
黒髪や茶髪から白髪になるのはとても目立ちますが、金髪というのは光の当たり具合によっては白髪に見えるぐらい薄い色素です。だから、なんとなく金髪は白髪にならないようなイメージがあるかもしれませんが、根本的な構造としては黒髪も金髪もメラニン色素によって着色されているのです。ですから、金髪でも白髪になるのです。